スズメバチを知る

クヌギの樹液を舐めるオオスズメバチ

新潟県で駆除の対象となるスズメバチの種類別に危険度・駆除難易度を個人的な見解でランク付けしてみました。参考にしてください。

オオスズメバチ 

★★★★★

世界最大級のスズメバチ。攻撃性、毒性もトップクラス。集団でほかのスズメバチをも襲い、餌にする獰猛な生物。巣は主に地中に作るので、発見しにくい。

その発見しにくい巣を、知らないうちに刺激してしまい、秋の山でキノコ狩りや、ハイキングなどに訪れた人が犠牲になることがある。

オオスズメバチ giant hornet
チャイロスズメバチ

チャイロスズメバチ

★★★★☆

激レアなスズメバチ。キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取り自分の巣にしてしまう悪賢いスズメバチ。
できたばかりの巣を襲い、持ち主の女王バチを殺して、生まれてきた持ち主の働きバチに自分の幼虫の世話をさせる。働きバチの寿命はおよそ一ヶ月なので、最終的には完全にチャイロスズメバチのコロニーになってしまう。
強固な外骨格を持ち、とても攻撃的。

キイロスズメバチの巣

キイロスズメバチ

★★★★☆

テレビやインターネットで皆様おなじみのスズメバチ。
働きバチの数が1000頭にも達する巨大な巣を作ることもある。
柔軟な営巣習性を持っていて、天井裏や床下、放置車両や段ボールなど、思いもよらない場所に巣を作ることもある。
巣が手狭になると引越しすることがある。引越しの際の巣作りは多くの働きバチの活躍により素早く行われるので、人間が巣を初期段階で発見することが遅れることがある。
近年都市部で増加傾向にある。
攻撃性は強く、巣に近づくと威嚇行動をせずに刺してくる場合がある。

モンスズメバチ

★★★★☆

セミを主な餌にしている。ヨーロッパ原産だからだろうかグルメなスズメバチ。
おなかのシマシマも波を打った様な模様をしている。ヨーロッパ原産のおしゃれなスズメバチ。
キイロスズメバチの様な柔軟な営巣習性を持っていて、巨大なコロニーを作る事もある。
引越しすることもある種類。
山間部によく見られる。
他の種類のスズメバチは夕方には活動をやめるが、モンスズメバチは日没後も活動する。この辺の残業体質は日本的である。

モンスズメバチの写真

コガタスズメバチ

★★★☆☆

おもに庭木、垣根、軒下などに営巣する。
性質は比較的おとなしいが、巣を刺激すると攻撃してくる。
巣の作りはじめは、トックリ、フラスコを逆さにした様な形が特徴。
おなかのシマシマ模様がオオスズメバチと似ている。
比較的攻撃性は低い種類だが、人と接触する機会の多い場所に巣を作るので、 刺傷被害件数はキイロスズメバチと並んで多い。

コガタスズメバチの写真
ヒメスズメバチの写真

ヒメスズメバチ

★★☆☆☆

体長はオオスズメバチの次に大きいが、おとなしい。
刺傷被害例が最も少ないスズメバチ。
アシナガバチの巣を襲い、幼虫や蛹を餌にする。
コロニーの規模も小さい。
大顎を鳴らして威嚇してくるが、刺しに来ることは少ない。
おなかの先端が黒いので他の種類と区別しやすい。